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リーズバイフェ・リンドベリィ(b37117)
イルヴァ・エーリンク(b43039)
の背後。


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DATE: CATEGORY:小説
買い物へと向かうイルヴァのところに思わぬ襲撃者が現れる。
突然の出会いと別れは螺旋のように絡み合い、そして去っていく。
銀雨螺旋特急コラボSS第一弾。


「少し用事を済ましてまいりますので、先に結社へ行っていてくださいませ」
そういってイルヴァは彼と別れ、商店街へと脚を向ける。
彼のために何か甘いものでもと買い物へとやってきた。
何にしようかと思案しながら歩いていると、ふいに人通りが途切れる。
「動かないでもらえるか。このような人通りの多いところでことを荒立てたくは無いのでね」
背後から女性の声が聞こえた。
しまった、と気配を全く感じさせずに接近されてしまったことでイルヴァは大いに焦った。
そして頭をよぎったのは例の詠唱銀強盗騎士のこと。
今は人通りがないとはいえ、いつ人が現れるかわからない状況でイグニッションすることはできない。
仮にイグニッションできたとしても、遠距離攻撃主体の自分には圧倒的に不利な状況。
ならば、
『こちらの水は甘いですわよ』
ヘリオンサインで空へと巨大な文字を書く。
背後にいる人物にはこの意味は解らないだろう。
これで意味が通じてしまうだろう彼のことを考えると頭が痛くなる気がしないでも無いが…。
「妙な言葉で油断を誘うといったところかな。そんなものに意味はないですよ」
旨く勘違いをしてくれたようだ。
「貴女は何方ですか?」
あんとは彼が来るまで時間をかせぐだけ。
「通りすがりの人狼騎士というところかな」
人狼騎士ですか。
詠唱銀強盗ではないことに安堵したものの、後ろの女性が敵でないという保証は無い。
「我々のことはご存知ですのね?」
「あー、コウベとかいうところで吸血鬼の味方をしていた集団だろう?」
随分古い情報ですのねと心の中でつぶやく。
こうして背後から襲い掛かってこようとしてるのだから欧州人狼騎士のスパイである可能性も疑っていた。
が、その線も薄いようだ。
ならばますます自分に接触してきた意味が解らない。
「貴女の義兄、カルム・エーリンクのことだ」
どくん、と心臓が大きく鼓動する。
今もどこかで生きているという反面、もうこの世にはいないのではいかと考えていた。
聞きたくない、イルヴァは思う。
どちらであったとしても、彼女は能力者として戦う事が出来なくなってしまう。
義兄を探すため、義兄のいるこの世界を守るためという理由が消えてしまう。
銀誓館で出会った人々との運命の糸すらも見えなくなってしまう。
言わないで、とイルヴァは思う。
それでも女性は言葉を紡ぐ。
「貴方の義兄は…別世界を救いに行く旅にでるそうです」
は?とイルヴァは一瞬言葉の意味が理解できなかった。
しばしぽかんとしたあと、冷静に分析を始める。
生きているとも死んでいるとも取れる言い方ですわね。
ですけど、彼女の言葉が真実で、お義兄さまの性格を考えれば…。
「なるほど、解りましたわ」
「今ので解ったのですか?」
ええとイルヴァが返事を返す。
おそらく背後の女性は意味も解らずぽかんとしていることだろう。
「こちらのことは我々にお任せください、と」
イルヴァの言葉に女性は笑みを浮かべる。
「了解しました」
背後から気配が消える。
「あっ」
振り返り声を上げるもすでに人影はない。
一匹の白い狼が路地へと消えていくのが見えるだけだった。
「行ってらっしゃいませ。お義兄さま」


「どうだった?サリッサ」
戻ってきた白狼を迎えたのは長身の男だった。
年は20代前半だろうか。シルフィードが使う突撃槍に似たものを肩に担いでいた。
男の言葉を聞いた白狼は女性の姿へと変わるとため息を一つついた。
「そんなに気になるなら、ご自分で行かれればよかったのではないのですかカルム隊長殿?」
「それはそうなんだがな…」
カルムと呼ばれた男は困った顔をして、空いている手で頬をかく。
「未練が残ってしまうからでしょうか?」
いやとカルムはかぶりを振る。
「未練はあるさ…いくらでもな。だが、俺の助けを必要としている世界があるというのなら、行くしか無いだろう?」
「半分は貴方の妄想ですけどね」
その言葉に二人は笑う。
やがて笑いが途切れ、沈黙がその場を満たす。
「私達の道は二度と交わることはないのですね」
彼女の表情が曇る。
イルヴァとカルムがそうであったように、カルムとサリッサにも別れが訪れようとしていた。
二人は別々の世界へと旅立つ…運命の糸すら繋がらない場所へ。
「まあ普通に考えたらそうかもしれないが、俺はそうは思わない。絶対なんてことはないんだ」
世界を飛び交うなんて意外と簡単なことかもしれない、と男は続ける。
「ふふ、貴方がいうと叶う気がするから不思議ですね」
再び笑う。
カルムは担いでいたランスを差し出す。
静かにランスを手に取るサリッサ。
別れの時だ。
「では」
「ああ」
サリッサは受け取ったランスを胸前で掲げ、カルムは背を向け手を振る。
『また』







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コメント

甘い水!?どこどこ!?
・・・って、おん?
どったの?イルヴァ?

…(本当に着ましたわ)
なんでもありませんわ。

ほむー?
そうだ、この先においしいケーキバイキングあるんだけど一緒に行こう?

ええ、今日くらいはいいでしょう。
ですが、明日から絶糖ですわね。

Σ(□A□)絶糖!?
え?え?何で?ねぇ、何で!?

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